他のメンバー : 加藤 靖佳 外山 美樹 熊谷 恵子 小林 秀之 庄司 一子 清水 美憲 清水 諭 太田 圭 大原 央聡 田島 直樹 藤 桂 仏山 輝美 茂呂 雄二 澤江 幸則 濱口 佳和
キーワード:子ども、社会性、身体性コンピテンシー、芸術的感性コンピテンシー、支援プログラム
http://www.human.tsukuba.ac.jp/future/
子どもたちを取り巻く環境は一昔前と比べると随分変化しました。それは、子どもの運動能力、社会性、学力、言語力などの低下だけでなく、虐待といった「育ちの危機」も含まれています。「未来の子ども育ち研究支援」リサーチユニットでは、このことについて、教育学、心理学、障害科学、体育科学、芸術学といった、分野横断的な調査研究 と、支援プログラムの開発を通じて、日本のみならず世界の子どもたちの育ちに関する研究を行っています。これからの新たな子ども像、子どもを取り巻く社会構築について、オールつくばでの分野横断的な検討が進んでいます(図1)。
子どもが身につけるべき力を考える
本リサーチユニットは、「子ども」というキーワードのもと、学問分野の事情で分かれていた体育学、心理学、芸術学、教育学といったメンバーが集まり新たな研究領域を創造しました。学校や習い事といったコミュニティを与えられた子どもたちが、どのコミュニティとも均質な関係を築いていると、人との関係作りが苦手になることもあります。こういった育ちの危機に対して、子どもが身につけるべき基本的な力とは何かを明らかにすることに挑戦しています。
コンピテンシーが育つような授業を提案していきたい
子どもの運動能力、社会性、学力、言語力などの要因については個別には研究が行われ、子どもの育ち支援が行われていますが、総合的研究はほとんど行われていません。本ユニットでは、つくば市と連携して子どもたちの状況を把握し、空間認識能力、未来を描く力、芸術的感性、関係調整力、分析力、説明力、対人調整力といった項目を分析し、支援プログラムやカリキュラムを提案し、実行していくことを目指しています(図2)。豊かな育ちを支援するための研究拠点を形成することよって、新たな時代の新たな子ども像、また子どもをとりまく社会の側の新たな公共性を創出できるよう研究に取り組んでいます。
社会への貢献・実績
● 筑波大学プレ戦略イニシアティブ・パネルディスカッション・報告会「未来の子どもの育ちを支援する-教育の連続性と教育環境-」(2013年2月23日開催、於つくば市庁舎)
● 自主シンポジウム「未来の子どもの育ち」をどう考え,支援するか-OECDキー・コンピテンシーを超えて:智・身体・芸術的感性を通した人・環境とのつながり-