研究コンプライアンス・安全管理
法令・筑波大学学内規定が定められているキーワードKey words of the internal regulations in University of Tsukuba
大学では、日常的に研究活動が行われているので、研究するうえでの法令等について意識する機会が少ないかもしれませんが、大学で行われる研究には従うべき法令・規則などがあります。これらの法令等の多くは、環境汚染、環境破壊、健康被害を未然に防ぎ、公衆の安全・健康・福利を最優先に堅持するために定められたもので、筑波大学でも、予防倫理の観点から下記に示すようなキーワードに対し学内規程等を定めています。該当する規則や法令がある場合は、法令とともに、学内規則を守って研究を実施する必要があります。
全ての研究に関して
- 安全及び衛生の確保に関して:
「労働安全衛生法」「国立大学法人筑波大学職員の安全衛生管理規則」 - 劇物・薬物・危険物・有機溶剤・超音波等を扱う:
「労働安全衛生法」「作業環境測定法」「毒物及び劇物取締法」「消防法」「国立大学法人筑波大学毒物及び劇物管理規程」「国立大学法人筑波大学危険物管理規程」 - 排水、廃棄物に伴う:
「環境基本法」「水質汚濁防止法」「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」「ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法」「特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律」「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」「国立大学法人筑波大学廃棄物管理規程」 - 高圧ガスを扱う:
「労働安全衛生法」「高圧ガス保安法」「国立大学法人筑波大学高圧ガス危害予防規程」
- 放射性同位元素・放射線を扱う:
「労働安全衛生法」「放射性同位元素等による放射線障害の防止に関する法律」「核原料物質、核燃料物質及び原子炉の規制に関する法律」「国立大学法人筑波大学放射線障害予防規程」「国立大学法人筑波大学国際規制物資計量管理規程」 - 国外への持ち出しが制限されている物品や情報の海外への持ち出しを伴う:
「外国為替及び外国貿易法」「国立大学法人筑波大学安全保障輸出管理規則」 - 無人航空機の航行を伴う:「航空法」
- 研究公正に関して:「筑波大学研究公正規則」
生物を対象とする研究に関して
- 遺伝子組換え実験を含む:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」「筑波大学遺伝子組換え実験安全管理規程」
- 動物実験を含む:「動物の愛護及び管理に関する法律」「研究機関等における動物実験等の実施に関する基本方針(文部科学省)」「筑波大学動物実験取扱規程」
- 微生物を扱う:「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」「筑波大学研究用微生物等安全管理規程」
- 遺伝資源・生物の、国を跨いでの持ち出し・持ち込みを含む:「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」
人を対象とする研究に関して
- 相手方の同意・協力を必要とする:
- 人権や個人情報の取り扱い等への配慮を必要とする:
- 臨床研究など利益相反を生じやすい状況を含む:
- 弱い立場の被験者を含む利害関係者を被験者等として動員する:
「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針(文部科学省・厚生労働省)」「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針 ガイダンス(文部科学省・厚生労働省)」「筑波大学における人を対象とする研究の倫理に関する規則」
ライフサイエンスに関する研究について各府省が定める法令等の主なもの
- ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律 (平成12年法律第146号)
- 特定胚の取扱いに関する指針(平成26年(文部科学省・厚生労働省告示第2号)
- ヒトES細胞の樹立に関する指針(平成21年文部科学省告示第156号)
- ヒトES細胞の分配及び使用に関する指針(平成26年文文部科学省告示第174号)
- ヒトゲノム・遺伝子解析研究に関する倫理指針(平成13年文部科学省・厚生労働省・経済産業省告示第1号)
- 医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令(平成21年厚生省令第68号)
- 手術等で摘出されたヒト組織を用いた研究開発の在り方について(平成10年厚生科学審議会答申)
- 疫学研究に関する倫理指針(平成19年文部科学省・厚生労働省告示第1号)
- 遺伝子治療臨床研究に関する指針(平成16年文部科学省・厚生労働省告示第2号)
- 臨床研究に関する倫理指針(平成20年厚生労働省告示第415号)
- 遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律(平成15年法律第97号)
関連項目
また、近年の多発している研究データのねつ造や論文盗用といった研究活動における不正行為、研究資金の不正使用など、科学全体への信頼性の失墜につながる事態を防ぐために、本学では、研究公正規則、研究者行動規範、教育研究費の不正防止対策の基本方針、教育研究費の運営及び管理に関する行動規範を定めるとともに、研究倫理eラーニング「APRIN eラーニングプログラム(eAPRIN ) 」または[eL CoRE] の受講を義務付けています。研究を実施する際には、これらの規則等に則した行動を心がけてください。
本件問合せ先 研究推進部研究企画推進企画担当 029-853-2926 kenkyu.s-kikaku[at]un.tsukuba.ac.jp ※ [at] を半角@に変更してメールをお送りください。 |
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