注目の研究

雌マウスの社会的敗北ストレスモデルの確立 ~女性の暴力経験によるストレス関連障害を生物学的に研究するためのマウスを開発~

筑波大学人間系 高橋阿貴助教は、米国マウントサイナイ医科大学 Scott Russo准教授らの研究グループ、ロックフェラー大学 Bruce McEwen教授との共同研究により、雌マウスにおける社会的敗北ストレスモデルの確立を行いました。

女性においては、うつ病や不安障害の発症率が男性よりも高いことが知られています。また、ストレス性障害における生物学的基盤には性差があることも示されています。しかし、モデル動物研究の多くは雄に偏っています。本研究では、雄マウスが雌マウスを攻撃するという異常な攻撃行動を引き起こすことで、雌マウスにおける社会的ストレスの影響を調べるための実験系を確立しました。この社会的敗北ストレスを受けた雌は、体重が減り、不安様行動を示すようになり、免疫系にも異常が生じることが明らかになりました。