2022.02.01
2022年1月19日、URA研究戦略推進室とフローニンゲン大学(UG/オランダ)と、国際共同研究推進を目的に研究戦略・分析・外部資金獲得などを話題としたオンラインミーティングを開催しました。フローニンゲン大学は、2015年に筑波大学長とJSPSボン研究連絡センター長の呼びかけにより発足したJANET*がきっかけで交流が始まりました。
●話題提供・参加者
1)研究支援制度、体制について
Gema Ocana Noriega博士(Senior Advisor European Research Funding, Strategy Department of Education & Research)
Horizon Europe*などのEU外部資金獲得支援を行う学内組織の概要や仕組み、および現在取り組んでいる研究支援プロジェクトの紹介
2)Research Intelligence Service (RISe)について
Shaya Abdolahzadeh博士(Research Impact Specialist, University of Groningen Library)
UGで実施している、研究の学術的・社会的インパクトを評価・最適化することにより研究コミュニティへ寄与する「Research Intelligence Service (RISe)」というシステムについて
3)フローニンゲン大学の世界大学ランキングへの取り組みについて
Jules van Rooij博士 (Senior Advisor, Research Policy and Institutional Research, Strategy Department of Education & Research)RISeの研究品質管理コーディネーター
QSやUI GreenMetric*など様々な世界大学ランキングへのUGの積極的なデータ提供で大学全体の評価向上を目指すとともに、研究の質に関しては、国内専門家によるピアレビューを重要視している。
4)筑波大学URA研究戦略推進室の体制、活動と目的について
加藤英之(URA研究戦略推進室 副室長)
・学長、副学長と緊密な連携を図る本部URAと、各部局の研究者の外部資金獲得等を密接にサポートする部局URAの協働体制
・URAにより実施された新型コロナウイルス緊急学内助成制度「「知」活用プログラム」
・36大学からなる研究大学コンソーシアムによる連携について
・現在取り組んでいる海外大学との研究者マッチングの事例紹介
5)筑波大とUGが共同で応募できる研究資金
陳 晨(Chen, Chen URA研究戦略推進室・URA)
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)(B))、まもなく公募される若手研究者を含む長期研究プロジェクト「国際共同研究加速基金(国際先導研究)」*、筑波大学内ファンド、Horizon Europeの紹介
6)本ミーティングのキーパーソン
Alicja Sobecka氏(Policy Advisor, International Strategy and Relations)
<担当URAの感想>
各発表後には、活発なディスカッションが行われ、今後もミーティングを継続的に実施することが提案されました。今回分かったことは、研究支援の仕組みや、使用している研究分析ツールに関する両校の共通点などです。両校の共同研究に向けた大きな前進を実感しました。
具体的にどんなコラボレーションに取り組んでいくかは、研究者のモチベーションに大きく依存します。本学の研究者の皆さんには、自ら手を挙げていただけると具体的なサポート方法を検討することが可能です。「こんな研究者とディスカッションしてみたい」「国際共同研究ファンドに応募したい」「こんなテーマに取り組んでみたい」などのリクエストをお待ちしています。
詳細についてのご質問等は、以下までお問い合わせください。
筑波大学URA研究戦略推進室(加藤・陳)
https://ura.sec.tsukuba.ac.jp/ura/ja/contact/
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【関連情報】
JANET : Japan Academic Network in Europe(在欧日本学術拠点ネットワーク)
Horizon Europe
UI GreenMetric世界大学(環境)ランキング
筑波大学「知」活用プログラム
国際共同研究加速基金(国際先導研究)
英語版
参加者
発表