研究の成果も企業の作る新製品・サービスと同様に、世界の必要な人に効果的に届けることで初めてその意義を最大限に発揮します。しかし成果を広める専門営業販売員も、研究への投資獲得や他研究者との合弁で研究の次元を広げる専門経営戦略スタッフもいるわけでなく、研究者・研究室は通常これらの役を全て単独でこなさなくてはならない小企業です。新しい研究分野(=市場)を開くほど秀逸な研究成果が、営業力の不足で埋もれたり研究費獲得スキルの不足で開発停止に追い込まれることがないように、リサーチ・アドミニストレーターは不足しがちなこれらの能力を時に補い、研究者がこれらの能力を高めるのを支援し、研究者が最適な条件で最大のエネルギーを研究そのものに注げることを目指します。
URAは、研究者が最大の研究パフォーマンスを発揮できるよう、研究者のマネジメント業務のスリム化・効率化を図り、学際的議論の機会等インスピレーションを引き起こすよう研究環境を最適化し、研究を進めるための資金獲得を支援します。また、研究成果が世界の専門家に確実に届き、そこにもたらされる学問的インパクトが新たな学問発展を引き起こし(論文引用数で計測)、さらに産業・社会福祉セクターに届いてそこで社会・経済・文化的価値を生み出すプロセスを活性化させることにURAは貢献します。
筑波大学は、世界最高水準の研究大学となるために、2012年にURA研究支援室(現:URA研究戦略推進室)を設立しました。
大学事務職員や研究者が組織的に取り組むことが難しかった主に次の業務を、本部URAと部局URAの協業・分業で取り組んでいます。