筑波大学URA研究戦略推進室では、本学研究者が国際的に活躍するための制度整備や、国際的な研究連携を促進するための機会の創出に取り組んでいます。また、外国人研究者が感じるハンディキャップを最小限に抑える研究環境の整備を推進します。これらの活動は、研究推進部や国際室と協働で行っています。そのほか、本学海外協定校とともにリサーチ・アドミニストレーターの国際的ネットワーク構築にも取り組んでいます。
筑波大学は、研究大学強化促進事業(文部科学省)の補助金を活用した研究力強化策の切り札として「国際テニュアトラック制度」を構築しました(2013年)。優れた若手研究者を国際テニュアトラック教員として雇用し、約2年にわたって海外一流ラボへ派遣する育成制度です。トップレベルの研究環境で切磋琢磨する機会を与えることで、自らの国際研究コミュニティーでのプレゼンスを確立し、多様なバックグラウンド(国籍、経験、知見、スキル)を持つ世界の研究仲間と常態的な研究交流ができる研究人材を育成することが目的です。当制度で育成された研究者のトップ10%論文割合は国内主要研究大学(RU11)平均の3.5倍(2020年)を誇ります。
この制度は、URA研究戦略推進室による基本的な制度設計に基づき研究戦略イニシアティブ推進機構が教・職・URA協働で実施しています。
派遣先研究機関
筑波大学URAは「研究戦略イニシアティブ推進機構」における戦略立案の担い手の一つとして、本学研究者の研究の国際化をサポートする学内研究ファンドを設計・実施しています。本学研究者が、海外の研究者との研究交流やセミナー共同実施を通して共同研究の芽を育て、実験・解析の共同研究に着手し、また、独自に確立した研究手法・リソースの活用者を国際的に探すという、各ステージでの支援プログラムを提供しています。