筑波大学URA研究戦略推進室

⼈と⼈をつなぐURAから新分野を提案するサイエンスプロデューサーに

栗原翔吾KURIHARA, Shogo

本部

筑波大学URA研究戦略推進室は多様な職歴のあるURAが在籍するチームであり、その強みを最大限に生かして各URAが活動しています。私が所属する本部URAでは経歴や専門分野に関わらず多彩な業務を経験でき、様々な研究者と一緒に仕事できることが魅力です。

これまでどのような道を歩んできましたか?

大学職員の専門職化に期待し、これまでのスポーツ分野の経験を活かす
米国大学卒業からシンガポールに渡りサッカーをした後、体幹トレーニングの研究をしていた大学院修了時に、リサーチ・アドミニストレーターという職が日本で初めて導入されるということを知りました。「大学職員の専門職化」に希望を持って新たな職種に応募しました。
これまでの経験から、筑波大学のアリーナ構想における融合研究と人材育成構想の研究プロジェクト検討委員会の一員になり、「もし実現すればヴァーチャルな世界をスポーツという軸で探求する新たな学問が生まれるきっかけになるかも…」と期待を膨らませました。結果的に実現されず残念でしたが、今後のスポーツ分野研究の将来像を考えることができました。

仕事をする上で大切にしていることは何ですか?

学ぶ姿勢と自分自身の感性
学ぶ姿勢で臨み、感じたことを素直に伝えるよう心掛けています。 申請書の改善支援では、事前に先行研究や関連研究の論文を読む等の準備をするように努めています。そして分野外である自分自身が持つ客観的な視点や感性を大切に、面白いと感じたポイントを掘り下げ、新規性を探り、新たな提案へとつなげています。
とある社会科学分野で、これから注目されると思われるキーワードについて調査をしていたところ、そのキーワードを軸に研究構想を練っていた研究者から相談を受けました。アイデアはあるが実装方法がわからないとのことだったので、下調べをしていたことを踏まえて研究構想に沿った研究手法を探し出し提案させていただきました。後日その手法を盛り込んだ研究提案が採択されたと聞いた時は、とても嬉しく思いました。

今後の目標や展望を教えてください。

分野を超えて研究を俯瞰できる存在に
これまで、URA研修・教育プログラムの構築、教員からなる研究戦略室会議の運営、論文DBに関する計量文献学的分析に基づく評価手法の構築・資料作成、TGSW国際会議全体運営、国際共同研究プロセスに沿った学内ファンド設計、申請書改善支援の枠組み設計等多岐にわたり業務を実施してきました。
そのような業務の中で、⼈と⼈とをつなげることは研究費の獲得(基盤BやCREST)につながることや、大型申請書の作成取りまとめ支援(共創の場「デジタルバイオエコノミー拠点」)など、様々な経験を積んできました。その他、担当業務とは別に、定量的数値目標における指標案調査と提言等、実際先進的な取組をしている海外大学で調査を実施するなど、業務と関連する興味がある事は積極的に調べ、世界の流れを踏まえ提案・進言をしてきました。
これまでのスポーツという専門分野を強みにしながらも、分野の枠を超えた大きな研究構想や研究戦略が立案できるよう、俯瞰的視点を備えることを目指しています。今後もURAとして大学人として研究者の皆さんに伴走し、学問の創生に微力ながら協力していきたいと思います。
職務外ですが、日本版Athletic Department構築についても米国大学のStudent Athleteの経験を生かして何かしら貢献ができれば良いなと淡い思いを抱いています。

KEYWORDSURAをもっと知る

  • 座右の銘

    Generalist

    A person with a broad general knowledge, especially one with more than superficial knowledge in several areas and the ability to combine ideas from diverse fields.

  • 出身地

    つくば

    つくば→Bellinghma, WA→Singapore→つくばです。

  • 仕事のお供

    サッカーボール

    言葉が伝わらなくとも、文化が違うともコミュニケーションが取れる。この丸い球体の周りにはすべての研究分野の世界が広がっている。向上心、モチベーションの源泉、サッカーの練習があるから早く仕事を終える。

  • 自分を動物に喩えると

    猪突猛進

    想いと勢いだけでどうにかなると思っている。

  • 趣味

    サッカー

    小学3年生から続けています。今でも社会人サッカー選手として、筑波大学蹴球部の3軍チーム相手に公式戦を戦ってます。毎年最後と思いここまで来てしまいました。これまで通り体を鍛えて、摂生した生活を継続できれば、週5、6回練習する大学生ともあと1、2年は対戦できるかと思います。(自己満足でしかありませんが、元々下手なのでもっとうまくなりたい。まだまだ成長・進化している実感があります。異動がありませんように…)もしサッカーがプレーできなくなったら、旅先やローカル地域の街歩きしながら、歴史地理学の研究を趣味にしたいと思います。

  • 好きな映画

    Orfeu Negro, Green mile, Coach Carter, 静かなるドン,Yellow Card

    哀愁、生と死、音楽、Dedication、情、可能性がある限りあきらめない、Yellow Cardは米国大学時に単位取得のためたまたま取った映画製作の授業の先生John Riberという方が制作した映画、アフリカの青年のHIV問題に焦点を当てるドキュメンタルストーリー。

  • 好きな食べ物

    白米

    エネルギーの源、枯渇すると思考停止、戦闘力低下。

  • 毎日欠かせない習慣

    寝ること

    睡眠不足だとパフォーマンスが低下、能力発揮できず。

  • 好きなサッカー選手

    ズヴォニミル・ボバン: Zvonimir Boban

    元クロアチア代表元ACミラン所属のサッカー選手。プレーも超一流の選手だが、サッカー選手引退後、歴史学で博士号取得。サッカー選手のセカンドキャリアや社会の多様性等価値観を考えるきっかけになった人物。