着任したばかりの頃はURAが何者か掴めずにいましたが、最近では「URAは触媒」と捉えるようになりました。研究者とURA、それぞれでは解決が難しいことでも、相互が作用して大きなリターンにつながることが多くあります。すぐには解決しなくても長期的に良い流れを呼び寄せ、予期せぬベネフィットを生み出すこともあります。
これまでどのような道を歩んできましたか?
- いろいろなデザインの業界をわたってきました
- 美大でプロダクトデザインを学んだ後はインテリアや広告・書籍のデザインに携わり、2010年頃につくば移住を機に筑波大学に入職しました。筑波大学・産総研・NIMS・KEKが参画するTIAというプロジェクトの広報を担当し学内外の研究者や職員の方と協働する中で、研究成果広報の意義を強く感じました。研究を成功させるためには、研究の魅力や社会的意義を効果的に発表し、社会から理解や関心を集めることが必要です。これまでの経験を活かして研究成果や研究者のプロモーションのお手伝いができるのではないかという思いからURAを志し、2014年に本部URAに着任しました。
これまで「研究成果発信力強化プロジェクト」や大規模なプロジェクト申請、科研費や学振特別研究員の申請書改善支援の支援等、様々な形で研究者とのディスカッションを重ねてきました。専門分野が違う立場間で議論が活性化し企画や提案が充実していくのを何度も体験し、URAとしてのやりがいを感じています。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
- 積極的なコミュニケーションで化学反応を起こす
- 研究者の理解者・ファンになること。新たなチャレンジをすること。周りの人のモチベーションが上がるように働きかけること。いずれも、自分から積極的にコミュニケーションをとることが大事だと考えています。
また、興味があることは遠慮せずにどんどん質問するようにしています。会話が増えることで場の空気が和み、また、研究者の方は説明する中で新たな気づきを見出して、いつの間にかご自身で解決できている……ということも多々あるようです。
今後の目標や展望を教えてください。
- 研究者・職員とより良い関係を築きたい
- 筑波大学URA研究戦略推進室は、大学の研究力向上を目指して研究者や職員の方々と共に試行錯誤してきました。今後、URAとしてのポテンシャルや次なる一歩をしっかり見極めながら、研究者や職員にスペシャリストとして認めていただき、より良い関係を築いてきたいです。そのために、エビデンスに基づいた戦略立案を徹底し、ファシリテーションやプレゼンテーションのスキルを磨いていきます。