多様な研究者が集まっていること自体が大学の素晴らしさだと思います。すべての研究者がURAを必要としているとは思いませんが、私たちの発信する情報や企画の中から少しでも興味あるものがあれば、ぜひご活用を検討ください。特に若手研究者や筑波大学に着任されたばかりの研究者には、お役に立てる場面も多いと思います。
これまでどのような道を歩んできましたか?
- 国内外で日本の研究環境の課題を実感
- 東京都立大学で学位取得後、米国ブランダイス大学でのポスドク、東北大学でのポスドクおよび助教を経て、筑波大学URA研究戦略推進室に着任しました。研究者時代の専門分野はショウジョウバエの遺伝学で、進化遺伝学的研究、遺伝学的ツールの開発、遺伝子の機能解析、行動遺伝学的研究等に携わりました。
米国留学中に経験した合理的研究環境と日本の研究環境のギャップや、日本の若手研究者の置かれた厳しい状況等を肌で感じ、研究者としての知識や経験を活かしてこれらの課題の解決に少しでも貢献したいと思いURAを志しました。
仕事をする上で大切にしていることは何ですか?
- 研究者の立場で考えること
- 自身の経験に照らし、研究者の立場に立って物事を考えるようにしています。
科研費をはじめとする外部資金獲得支援は、元研究者としての知識が活かせる場面だと感じています。特に情報が届きにくい外国人研究者や、経験の少ない若手研究者への支援は有効だと感じていますが、経験豊富な先生方でも門外漢からの視点が時に役立つこともあるかと思います。また、私たちとしても学内の興味深い研究を知る良い機会になっています。
今後の目標や展望を教えてください。
- 研究者が研究しやすい環境づくり
- 研究者が能力をいかんなく発揮できる研究環境を提供したいと思っています。
これまでに取り組んだ活動のひとつに、学内公募支援システムu-Radの開発があります。研究者と事務職員が共に使いやすいシステムを設計し学内業務の電子化を推進することも、地道ではありますが研究時間の増大につながります。
また、多機関連携による事業申請を行った際には、研究機関が集積するつくば地区のポテンシャルを再認識しました。この恵まれた研究リソースをより一層活用していけたらと考えています。