イベント

第58回 人間系コロキアム(2019.12.11)

講演:日本と韓国の歴史教育を通じた「対話」-歴史共通教材の作成に関わって(2000-2019)
      筑波大学人間系 國分 麻里

日  時:  2019年12月11日(水)12:15~13:15 

場  所:  筑波大学 文科系修士棟8B210

 

講演内容:

 現在、日本と韓国の政治的関係は戦後最悪だと言われている。しかし、1965年の日韓条約で国交を回復して以後、紆余曲折はあったものの日本と韓国は歩み寄りを見せてきた。小渕恵三首相と金大中大統領との「日韓パートナーシップ宣言」(1998)はその一つの到達点であった。
 歴史教育でも1982年におこった日本の歴史教科書問題を契機に、民間主導によって歴史学者・教育者による歴史的事実のすり合わせが行われ、その歴史認識の差異を埋める対話が地道に展開されてきた。2000年代に入ると、共通の歴史教材をつくり両国の児童生徒に歴史認識の共有を図るという活動、両国での授業実践交流活動という2方向で対話が進展してきた。
 筆者は前者の共通教材の作成に20年近く関わってきており、当日はその成果と課題を提示する。

 

問合せ先:筑波大学人間エリア支援室研究支援係

(ningen-kenkyu#@#un.tsukuba.ac.jp)

筑波大学人間系では、活動の一環として平成24年度より「人間系コロキアム」を開催しています。2019年度第6回の開催となる本コロキアムでは、人間系教員の原田 隆之先生による講演会を予定しています。
学群生、大学院の学生および一般の方の参加も歓迎しますので、多くの方々のご参加をお待ちしております。