注目の研究

呼吸しても空気が漏れない肺手術用接着剤を開発 ~タラゼラチンの化学修飾により実現 ブタ摘出肺で実証し前臨床試験へ~

代表者 : 佐藤 幸夫  

国立研究開発法人物質・材料研究機構と筑波大学の研究グループは、肺がん等の肺切除術後、肺表面の欠損を閉鎖する接着剤において、従来材料の約 2 倍の追従性と約 1.4 倍の耐圧強度を有する新たな接着剤を開発しました。スケソウダラ由来のゼラチンを化学修飾することで、呼吸しても空気を漏らさない接着剤として機能することを、大型動物であるブタの摘出肺で実証しました。現在主流である血液由来の接着剤に代わる接着剤として前臨床試験での成果が期待されます。