注目の研究

点を取るならディフェンダーとミッドフィルダー間のスペースを狙え! ~Jリーグとブンデスリーガのサッカー試合の分析比較~

代表者 : 中山 雅雄  淺井 武  

筑波大学体育系 中山雅雄准教授、浅井武教授、大学院生の鈴木健介(人間総合科学研究科3年制博士課程)らの研究グループは、日本におけるサッカーのトップリーグであるJ1リーグ(JL)2015シーズンとドイツにおけるサッカーのトップリーグであるブンデスリーガ(BL)2015/2016シーズンを対象に、記述的ゲームパフォーマンス分析を行いました。これにより、DF-MF間を利用した攻撃は得点や得点機会につながりやすいことが示され、その有効性が実証されました。さらに、JLはDF-MF間を利用した攻撃の割合、DF-MF間でボールを受けた選手が攻撃方向へボールを運ぶ割合、DF-MF間でのプレー成功率が、BLよりも低いことが明らかになりました。

 

図 DF-MF 間でのプレーに関する測定項目の生起率および成功率の比較。JL は BL よりも DF-MF 間で受けたボールを前方へ運ぶ割合が低く、プレー成功率も低いことが示されました。