注目の研究

アサガオのゲノム編集に世界で初めて成功 ―850年かかった紫花から白花の変異体作出を1年で達成―

代表者 : 小野 道之  

筑波大学生命環境系  小野道之准教授、農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構) 生物機能利用研究部門 遺伝子利用基盤研究領域 先進作物ゲノム改変ユニット 土岐精一ユニット長の研究グループは、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いてアサガオのゲノム編集に世界で初めて成功しました。

本研究では、アントシアニンという色素を蓄積することにより花や茎が紫色となるアサガオ品種ムラサキに対して、アントシアニンを合成する酵素の遺伝子にゲノム編集を行いました。ゲノム編集には、ゲノム編集技術の一つであるCRISPR/Cas9を用いました。その結果、花が白色、茎が緑色へと変化したアサガオを得ることに成功しました。

本研究成果は、ゲノム編集技術がアサガオなどの花きの遺伝子機能の解析や新品種作出技術として有効であることを示すものです。