注目の研究

目覚めを制御する低分子医薬の発見 ~ 睡眠疾患の治療に大きな一歩 ~

目覚めを制御する低分子医薬の発見 ~ 睡眠疾患の治療に大きな一歩 ~

2015/11/05

筑波大学 国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)の長瀬博教授と柳沢正史機構長・教授は、世界中で試みられてきたにもかかわらず、これまで全く進展していなかったオレキシン受容体作動薬の創出に、世界で初めて成功しました。この作動薬をマウスに脳室内投与、腹腔内投与した実験により、内因性オレキシンと同等の覚醒効果とナルコレプシー症状の改善を確認しました。

柳沢教授は、オレキシン機能の補完がナルコレプシー症状の改善に有効であることを長年にわたって提唱しており、この成果は全く新しいナルコレプシー病因治療薬に繋がることが期待されます。

 

 

図 YNT-185の覚醒に対する影響

YNT-185を脳室内投与すると用量依存的に覚醒の増加が見られたが、オレキシン受容体欠損マウスではYNT-185を投与しても覚醒効果は得られなかった。