注目の研究

スーパーコンピュータ「京」でHPCチャレンジ賞クラス1、2を受賞

研究成果のポイント

1.  スーパーコンピュータ(以下「スパコン」と略)の総合的な性能を評価する2014年「HPCチャレンジ賞クラス1」の4部門中2部門で「京(けい)」が第1位を獲得
2. スパコン用並列プログラミング言語「XcalableMP」と「XcalableACC」が、プログラミング言語の生産性を評価する「HPCチャレンジ賞クラス2パフォーマンス賞」を受賞
3.  スパコンの総合的な性能と並列プログラミング言語の生産性において高い評価を獲得

概要

筑波大学計算科学研究センター、理化学研究所、富士通と共同は、スーパーコンピュータ「京(けい)」を用い、スパコンの総合的な性能を評価する世界的なコンテスト、2014年「HPCチャレンジ賞クラス1」の4部門中2部門で第1位を獲得しました。
HPCチャレンジベンチマークは、科学技術計算で多用される28項目の計算パターンによって、スパコンの総合的な性能を多角的に評価するベンチマークプログラムです。年に1度行われているHPCチャレンジベンチマークを用いたコンテストには、ベンチマークの性能を競うクラス1と、ベンチマークを実装するプログラミング言語の生産性を競うクラス2があります。
今回第1位を獲得したのは、①Global HPL(大規模な連立1次方程式を解く演算速度)②EP STREAM(Triad) per system(多重負荷時のメモリアクセス速度)の2部門です。「京」は「HPCチャレンジ賞クラス1」で2011年から今年2014年まで4年連続第1位を獲得しています。
さらに、筑波大学と理研が共同開発したスパコン用並列プログラミング言語「XcalableMP(エクスケーラブル・エム・ピー)」と「XcalableACC(エクスケーラブル・エー・シー・シー)」が、プログラミング言語の生産性を評価する「HPCチャレンジ賞クラス2パフォーマンス賞」を受賞しました。XcalableMPは2年連続の受賞になります。
この結果は、米国ニューオーリンズで開催中のHPC(ハイパフォーマンス・コンピューティング:高性能計算技術)に関する国際会「SC14」で11月18日(日本時間19日)に発表されました。

2014年「HPCチャレンジ賞クラス1」4部門の上位は以下の通りです。

 

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国立大学法人筑波大学 計算科学研究センター 広報室